ランニングは、
脚だけでなく
体全体を動かす全身運動です。
筋肉を動かすエネルギーをつくるために
酸素を使用し
脂肪を燃焼させることから
有酸素運動と言われます。
有酸素運動の効果の1つとして
体脂肪の減少が挙げられますが、
継続することで
その他のさまざまな効果も期待できます。
有酸素運動の継続で期待できる
その他の効果とは
・ダイエット効果
・ストレス解消
・全身持久力の向上
・健康面の改善
・脚筋力の向上
などがあげられます。
◎ダイエット効果
ランニングをすると、
代謝量がアップします。
筋肉量が増加すると
生命維持のために
消費する基礎代謝量が増え、
普段の生活をしていても
消費するカロリーは
筋肉を増やす前よりも高くなります。
ダイエットに関しては、
ランニング開始初期の筋肉量増加による
基礎代謝向上よりも、
運動での活動代謝量増加で
カロリー消費をする効果の方が
高いと考えられます。
特に朝の食事前のランニングは、
継続することでダイエット効果がより
期待できます。
これは、寝ている間に
胃の中が空っぽになったことで、
脂肪をエネルギーに
変えてくれることが影響します。
ただし、起床後の運動は
体調をみながら
無理なく行うことが大切です。
脂肪は体温が高い状態で燃焼しやすいため
ゆっくりペースで
体に継続的に負荷をかける方が、
脂肪が燃焼されやすくなります。
◎ストレス解消
ランニングは脳の活性化も期待できます。
ランニングで血流が良くなると、
脳の海馬や前頭葉という部分が
刺激されます。
脳機能が向上し、
頭の中が整理されて
新しいアイデアなどが
生まれることもあります。
解決できなかった問題が
頭の中で整理されることで
ストレス解消にも繋がります。
さらに、走ることで
自律神経を整える効果のある
脳内物質のセロトニンという
ホルモンが多く分泌され、
イライラした気分を
落ち着かせてくれます。
何となく気分が楽になったり、
心身のリフレッシュができたりなど
ストレス対策としても効果的です。
◎全身持久力の向上
ランニングを継続し習慣化できると
体力や筋力は自ずとついてきます。
以前よりも動くことが
億劫にならなくなったり、
しんどいと思っていたことが
楽に行えるようになったりと、
日常生活のあらゆる場面で
疲れにくくなったと実感できます。
◎健康面の改善
ランニングは、
ダイエットだけではなく、
健康面でもさまざまな良い効果を
もたらすと考えられています。
・睡眠の質が良くなる
・腸内環境が整い便通が良くなる
・肩こり・腰痛改善
◎睡眠の質が良くなる
夜のランニングは、
程よい疲れで
睡眠の質が高まると言われています。
ランニングをすると、
セロトニンという
脳内物質が分泌されます。
このセロトニンが、
精神の安定や自律神経を整えて
気持ちを落ち着かせ、
睡眠を誘うホルモンの
メラトニン生成を助けてくれます。
個人の体内リズムによりますが、
睡眠の30分から3時間前を目安に
走り終えると良いでしょう。
◎腸内環境が整い便通が良くなる
ランニングは全身運動なので、
全身の血流が良くなる効果も
期待できます。
酸素を取り込む量が増えると
老廃物がスムーズに回収され、
新陳代謝をよくしてくれます。
呼吸量の増加はお腹周りの筋肉を動かし
腸の運動を刺激することで
便秘の改善に役立つこともあります。
◎肩こり・腰痛改善
ランニングの
正しいフォームを身に付けると、
肩こりや腰痛の改善という
嬉しい効果も期待できます。
ランニングの正しい腕ふりでは、
肩甲骨を動かします。
肩甲骨が動くと
上半身の筋肉バランスが補正され、
肩こりや腰痛の改善につながります。
姿勢が悪い状態で
長時間仕事などをしていると、
背中の一部の筋肉しか
使っていない状態になり、
筋肉が硬直する原因になります。
これが、腰痛や肩こりの原因となり
ランニングで肩甲骨が動くということは
背中の筋肉をよく
動かしている証拠でもあります。
◎脚筋力の向上
ランニングは全身持久力の向上に加え
脚筋力の向上が期待できます。
脚筋力(下肢の筋力)とは、
体重を支える能力のことを指します。
脚筋力は、走る、歩く、立つ、座るなど
日常生活において
非常に重要な役割を担っています。
ランニングはジャンプを繰り返す運動なので
ジャンプができる脚筋力の獲得も必要です。
併せてトレーニングを行うことで、
相乗効果が期待できます。
ランニングだけで生活習慣が
改善されるわけではありません。
食生活や規則正しい生活など
バランスの取れた習慣に、
ランニングなどの運動を
適度に取り入れることが大切です。
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